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製品紹介・レビュー

smc PENTAX-M 135mm F3.5レビュー&作例紹介

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

さて、PENTAXといえば交換レンズのラインナップが純正、サードパーティー製を含め、某C社やN社よりも少ないことで知られています。

が、我らがPENTAXのKマウントレンズにはオールドレンズたるものが豊富に揃っているではありませんか!

ということで、今回はPENTAXのオールドレンズの一つであるsmc PENTAX-M 135mm F3.5について、作例を交えながら紹介していきます。

smc PENTAX-M 135mm F3.5レビュー&作例紹介

1977年に発売されたPENTAX Kマウント系の単焦点望遠レンズ。なんと僕よりもふた回りぐらい先輩ですw

残念ながら既に販売は終了しているので、現在は一部の中古ショップやオークションで流通するにとどまります。

ちなみに僕は東京・秋葉原にある東京CAMERAさんへ立ち寄った際、たまたま見つけたのを機に入手いたしました。(お値段まさかの6000円w)

外観

まずはsmc PENTAX-M 135mm F3.5の外観から見ていきます。

smc PENTAX-M 135mm F3.5の外観①

うん、ものすごく年季が入ったようなデザインです。

フォーカスリングの部分の見た目はワニの鱗か何かでしょうかね?w

絞りリングが付いているのも、フィルム時代のレンズの象徴ですね。

ちなみに写真の右下にある穴のような場所には、本来であれば白いフィンガーポイントがあるのですが、購入当初からありませんでした…まあ、ジャンク品なんで仕方ないところです。

高さはダンボー・ミニとほとんど同じぐらいで、フルサイズに対応した望遠レンズとしてはかなりコンパクトです。

smc PENTAX-M 135mm F3.5の外観②

重さも270g(写真では284gと表示されていますが、マウントキャップが付いているため)と、フルサイズ対応の望遠レンズとしては異例の軽さです。

smc PENTAX-M 135mm F3.5の外観③

オートフォーカス機能を備えていない(後述参照)というのもあると思いますが、重さとサイズ感だけでいえば気軽に持ち出せるレンズです。

実際にPENTAX K-1にマウントした状態がこちら。

smc PENTAX-M 135mm F3.5の外観④ PENTAX K-1に装着した状態

小ぶりなレンズなので、デジタルフルサイズ機にはちょっとアンバランスな気がします。(サイズ感的にはAPS-C機の方が似合うかも)

画質

さすがにデジタル設計のレンズにはディティールなどは及ばないものの、画質に関しては良好です。

オールドレンズらしい古めかしい感じを期待していたのですが、色の出方は思った以上に素直な印象です。

ただし、遠景解像力はビックリするぐらいに弱く、高解像力が欲しい風景写真での利用は正直しんどいなーという印象です。ボケフォトの撮影するときに用いるのが個人的にはおすすめです。

ボケ味についてはオールドレンズゆえの収差があり、やや独特なボケ味になります。このあたりは好みの問題ですが、個人的にはこのボケ方は面白いと思っています。

逆光耐性については、太陽光がレンズに直接当たるような場面ではかなり盛大にフレアが出ます。内蔵レンズフードが一応申し訳ない程度に付いていますが、強い逆光状態で撮影するときは意識しておくのが良いかなと思います。

使用感

Kマウント初期のレンズ(Mレンズ)なのでオートフォーカス(AF)が使えないこと、F値の変更に絞り環を使う必要がある(MモードもしくはBモードでの撮影でのみ使用可能)ので、デジタル一眼レフしか使ったことのない方は、慣れるまではかなり戸惑うことも…。

最短撮影距離は1.5mとかなり長いため、寄って撮ることは残念ながらできません。そういうレンズだと思って素直に諦めましょうw

なお、APS-C機やPENTAX K-1のクロップ機能を使って撮影する場合、焦点距離は35mm版換算で約206mmとなり、わずかに超望遠域へ片足を突っ込んだ焦点距離になります。

一般的に焦点距離が長くなるにつれて手ブレしやすくなりますが、幸いPENTAXのデジタル一眼レフ機はボディ内手ぶれ補正(SR)を備えているので、手持ち撮影する場合は全力で駆使しましょう。

あ、防塵・防滴とか簡易防滴とか、残念ながらそんな素敵な機能はありませんので、雨が降ってきたときには素直に使用を諦めるのが賢明です。

どんな方におすすめ?

F3.5とやや暗いものの画質は良好で、焦点距離の長さゆえ背景ボケも作りやすいことから、花や植物を中心としたボケフォト撮影をする方におすすめの一本です。

AFが使えないのでカメラ初心者には少々ハードルが高いですが、花や植物をはじめとするネイチャー系の被写体はこぞってピント合わせがシビアなので、将来的にマニュアルフォーカスの扱いに慣れる意味でも、一本持っておくと良いと思います。

ちなみに現在発売されているPENTAX Kマウント系のレンズのうち、135mmの画角をカバーするフルサイズ対応レンズはわずかに2本のみで、そのうちの一本であるHD PENTAX-D FA70-200mmF2.8ED DC AWに至っては価格が20万円以上となかなかハードルが高いのが実情…。

ということで、手軽に持ち出せるフルサイズ用の100~200mmの望遠レンズを探している方も候補になってくるかと思います。

作例(随時更新)

いずれもPENTAX K-1 + smc PENTAX-M 135mm F3.5の組み合わせで撮影、Adobe Photoshop Lightroomにて補正しています。

PENTAX K-1 + smc PENTAX-M 135mm F3.5による作例① PENTAX K-1 + smc PENTAX-M 135mm F3.5による作例② PENTAX K-1 + smc PENTAX-M 135mm F3.5による作例③ PENTAX K-1 + smc PENTAX-M 135mm F3.5による作例④

まとめ

今回はsmc PENTAX-M 135mm F3.5について画質や使用感について紹介していきました。

オールドレンズゆえAFが使えない点や、AEを使う方法が少々特殊である点を除けば、描写も良好で使いやすいレンズだと思います。

既に発売から40年以上が経過し、レンズそのものの入手が少し難しいですが、特に花や植物の写真を中心に撮影される方にとって135mmという画角は使いやすいですので、ぜひ頑張って探してみてくださいw

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