皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
現在発売されている多くのスマートフォンにはアウトカメラ(外カメ)とインカメラ(内カメ)が搭載されています。
ところで、アウトカメラとインカメラの両方を使って写真を撮った際、画質の違いが気になるという方もいらっしゃるかと思います。
でも、いったいなぜアウトカメラとインカメラで画質に違いが出るのでしょうか。
インカメラとアウトカメラの違い
まず、ざっくりとスマートフォンのアウトカメラとインカメラの違いをまとめると、以下の通りとなります。
- 画素数
- レンズの焦点距離(35mm判換算含む)
- レンズの光学性能
いったい何を言ってんだコイツは?!と思われるかもしれませんが、とりあえずお茶でもゆっくり飲みながらiPhone 7のプリセットカメラで撮影した写真でもご覧ください。
なんとなーくですが、アウトカメラで撮影した写真の方が発色やコントラストが良いような気がします。(ブログ掲載用に圧縮しているのでちょっと分かりづらいかも…)
続いてはアウトカメラとインカメラで撮影した写真のExif情報を見ていきましょう。
Exif(Exchangeable image file format)はデジタルカメラで撮影した画像データに、絞りやシャッタースピードなどの撮影条件に関する情報(メタデータ)を追加して保存できる画像ファイル形式の規格のことをいいます。
情報が多すぎてなんじゃらほいほいという感じですが、インカメラとアウトカメラで画素数や焦点距離、レンズが異なっていることが見て取れるかと思います。
え、同じiPhone 7なのにインカメラとアウトカメラで画素数やレンズがこんなにも違うのか…なんていうか、もはや別物じゃないか?!
実はその通りでインカメラとアウトカメラはほぼ別物…早い話が1台のスマホに性能が異なる2台のカメラが載っているようなものだとイメージしていただくとよろしいかと思います。
インカメラとアウトカメラで画質の違いが生じる理由
さて、スマホのインカメラとアウトカメラがおおよそ別物だということをなんとなーく理解していただいたところで、いよいよ本題へと入ってまいります。
実のところ、スマホのインカメラとアウトカメラで撮った写真の画質に違いがあるんだってお話ですが…
- 1画素の面積
- レンズの光学性能
の2点が大きな要因となります。
「高画素=高画質ではない?!デジタルカメラの画質を決める3つの要素」という記事で解説しましたが、デジタルカメラの画質は以下の3点で決まってきます。
- 1画素の面積
- レンズの光学性能
- レタッチ(画像処理)
iPhone 7に限らず、多くのスマホにおいてインカメラとアウトカメラは寸法(画素数)、焦点距離、レンズが異なります。
iPhone 11シリーズなど、インカメラとアウトカメラで画素数が同じ機種も一部あります。
いったいどの程度の違いがあるのか…ということで、ざっくりと表にまとめたものがこちらになります。
インカメラ | アウトカメラ | |
画素数 | 約700万画素 | 約1,200万画素 |
焦点距離 | 2.87mm | 3.99mm |
35mm判換算焦点距離 | 32mm | 28mm |
イメージセンサーの大きさ | 3.2mm×2.4mm(推定) | 1/3型(4.8mm×3.6mm) |
1㎟あたりの画素数 | 約91万画素 | 約69万画素 |
35mm判換算焦点距離とはフルサイズイメージセンサーに置き換えた際の焦点距離になります。
レンズの焦点距離と35mm判換算焦点距離の倍率が大きいほど、小型のイメージセンサーになります。
注目すべきは最後の1㎟あたりの画素数で、アウトカメラが約69万画素なのに対し、インカメラはなんと約91万画素にもなります。
1㎟あたりの画素数が多いということは1画素の面積も当然ながら小さくなり、インカメラの1画素あたりの面積は単純計算でアウトカメラの75%程度ということになります。
また、レンズについてもインカメラとアウトカメラで異なるものが用意されているので、両者の画質に多少の影響はあると思われます。(もっともMTF曲線などが非公開なため詳しい性能については分かりませんが…)
インカメラとアウトカメラで撮った写真を見比べた際、前者の方が画質が微妙だと感じるのは1画素あたりの面積やレンズの光学性能が要因となっています。
まとめ
スマートフォンのインカメラとアウトカメラは1画素あたりの面積やレンズが異なるがゆえ、画質も異なるんだということを頭の片隅に置いといていただければ幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m