WordPressといえばカスタマイズ性が高いことで知られ、写真サイトやポートフォリオサイトの運営に使いたいと考えている方もいるかと思います。で、Wordpressで写真ブログやポートフォリオサイトを開設するにあたり、どこのレンタルサーバーを使って運営するかが悩ましいところかと思います。
そこで今回は、写真系ブログやポートフォリオサイトをWordpressで運営するのにおすすめなレンタルサーバーについて検討してみました。
そもそもWordPressってどんなもの?
WordPress?わーどぷれす?なにそれ、おいしいの?という方のために、WordPressとはどんなものなのかについて、簡単に説明いたします。
WordPressとはオープンソースのブログ構築ツールです。商用利用でもフリーでも利用できることや、動作が軽く機能が充実していることなどから、多くのユーザーが利用しています。また、開発には世界中から多くの開発者が参加しており、定期的なバージョンアップによって常に新しい機能を利用することができます。
ブログサービスといえばAmebaやFC2、ライブドアブログといったものがありますが、これらのブログと比較してテーマやプラグインの種類が豊富で、カスタマイズ性がとても高いことが挙げられます。(ゆえに、初心者にはちょっと敷居が高かったりするのですがね…)
ちなみにえすびーわいログもWordPressを使って運営しています(テーマはSimplicity2)。
写真系ブログサイトのサーバは容量と転送量がカギとなる
さて、WordPressで写真系ブログサイトを運用するには専用のサーバが必要になりますが、その方法は大きく二つあります。
- レンタルサーバーを使用する
- 自宅にサーバーを構築して運用する
基本的には前者のレンタルサーバーを借りての運用になるかと思います。自宅でサーバを運用するよりも耐障害性(レンタルサーバーの装置は基本的に冗長構成。ネットワーク機器やサーバー機器の冗長化は自宅ではほぼ無理ゲー…できても正直RAIDぐらい)、性能、費用面で有利になることが多いです。何より、コンテンツの更新に力を注げます。
ちなみに僕は最初にブログを開設してから半年ほどは、自宅にWordPress用のサーバー(OSはCentOS 7)を構築して運用していました。一応サーバ運用の勉強がてらやっていましたが、電気代もばかにならない(月間で2500~3000円ぐらいかかっていました)し、コンテンツ作成に力を入れた方が生産性が高いので、自宅サーバでの運用は趣味でもない限り、あんまりおすすめしません…。
写真系ブログサイトは画像を多く扱うというその特徴から、サーバを選ぶ際は気を付けるべきポイントがあります。それは容量と転送量です。
容量
その名のとおりデータ保存容量のことで、サーバで使える容量が大きいほど安定したブログサイト運営ができるようになります。データ容量を構成する要素は、大きく分けて以下の5つとなります。
- WordPressの本体(システム)
- デザイン
- 記事(テキストおよび画像データ)
- プラグイン
この中で最も容量の増加が見込まれるのが記事の部分。記事についてはコンテンツの充実とともに増えるため、いずれは容量消費の大部分を占めるモノとなります。特に写真系ブログサイトでは画像データも多く扱うことが見込まれるため、その消費量はかなり大きなものとなるでしょう。
転送量
ブログサイトへの訪問者がページ閲覧時に受信するデータの量のことです。各レンタルサーバーはこの転送量に対して制限を決めてます。制限を超えると、最悪の場合、ブログの表示ができなくなります。
文字中心のブログサイトではコンテンツあたりの容量もそれほど大きくないので気にする必要はないかもしれませんが、写真を多用するブログサイトでは気にしておくべきポイントになります。
写真系ブログサイトにおすすめなサーバを比較
そうは言っても、どんなサーバーを選べば良いのかよく分からないという方も多いかと思います。そこで今回はWordPressを使った写真系ブログサイトにおすすめなレンタルサーバーを紹介していきたいと思います。
まず、WordPressに対応したレンタルサーバーはいくつかありますが、そのいずれも有償での提供となっております。僕も今回の移転を機にレンタルサーバーの選定を行いましたが、その際にウェブさえ様に分かりやすい比較表がありましたので、そちらを参考にさせていただきました。
参考:WordPressのレンタルサーバー比較。おすすめは? – ウェブさえ
上記のサイトで挙げられているサーバの中で価格が比較的安く、容量、転送量が写真系サイト向けなのが、エックスサーバーとさくらのレンタルサーバとなります。それでは、この二つレンタルサーバーに絞り込んで比較していきたいと思います(いずれもWordPressが使用できる最安プラン)。
エックスサーバー (X10プラン) |
さくらのレンタルサーバ (スタンダードプラン) |
|
初期費用 | 3240円 | 1029円 |
月額費用 | 1000円 | 515円 |
容量 | 200GB | 100GB |
マルチドメイン | 無制限 | 20個 |
MySQLデータベースの数 | 50個 | 20個 |
転送量 | 70GB/日 | 80GB/日 |
自動バックアップ | ○ | × |
費用と転送量の面ではさくらのレンタルサーバ、容量の面ではエックスサーバーが優勢です。費用重視ならば前者を、性能重視で運営するならば後者を選ぶのがおすすめです。
よろずな写真屋さんやではエックスサーバーを利用していますが、複数サイトの運営を行う予定があったため、容量を重視したというのが大きな理由です(さくらのレンタルサーバ、エックスサーバーともにマルチドメイン運用およびMySQLデータベースを複数個作成ができるため、1アカウントでWordPressサイトを複数運用することが可能)。また、もしものために自動バックアップ機能があるのもポイントです。
まとめ
今回はWordPressで写真系ブログ・サイトを運営する際におすすめなサーバーについて紹介いたしました。写真を多く取り扱うサイトはコンテンツあたりの容量が大きくなる傾向にあるため、特に容量と転送量に着目したサーバー選びをしていくと良いと思います。
この記事がWordPressで写真系ブログを運営する際の参考になれば幸いです。