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製品紹介・レビュー

PENTAX K-1のリアル・レゾリューション実写レビュー!超解像に死角なし?!

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

PENTAX(リコー)といえば、アストロレーサーや自動水平補正機能といったボディ内SR(手振れ補正)機能をやたらと活かす、変態様のための一眼レフカメラブランドとして知られています。

で、PENTAXさんはこれらに飽き足らず、SR機能を使ったものすごーい機能を搭載したわけです。それがK-3 IIから搭載された「リアル・レゾリューション・システム(RRS)」です。

リアル・レゾリューションは超高精細な写真を生み出す機能で、K-1にも搭載されています。今回はK-1のリアル・レゾリューションの実力について実写レビューしていきます。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューション・システムとは

それでは、本題に入る前にPENTAX K-1に搭載されたリアルレゾリューション・システムについて簡単に触れておきます。

手ぶれ補正機構SRを応用し、イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影。1画素ごとにRGB各色の情報を得ることで、1枚の超高精細画像を生成する技術です。ベイヤー方式では表現できない解像力と色再現性が得られ、偽色も発生しません。また、高感度ノイズを大幅に低減できるのもメリット。拡大表示や大判プリントでなくても、ひと目で分かるほど画質に違いがあらわれます。

(引用:特長1 / PENTAX K-1 / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING)

すごーく簡単にまとめると、リアル・レゾリューションとは「4枚の写真を合成して、めちゃくちゃ解像感の高い写真にする技術」ということになります。

リアル・レゾリューションについては、以下の動画もご覧ください。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションの実力を検証!

リアル・レゾリューションについてなんとなくご理解いただいた上で、ここからはK-1のリアル・レゾリューションの実力を、実写レビューしていきたいと思います。

驚きの高精細写真が撮れる

リアル・レゾリューションの最大の特徴は、なんといっても高い解像感!K-1が持つ高い解像力との相乗効果で、反則級の超高精細画像を生み出すことができます。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションによる作例

こちらがリアル・レゾリューションOFFで撮影した写真。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションによる作例

そしてこちらがリアル・レゾリューションONで撮影した写真。街灯や橋脚のエッジに注目すると、リアル・レゾリューションOFFの写真と比べて明らかに解像力が高くなっています。

全体写真だけでは分かりづらいよという方のために、写真の中央部分を切り出して拡大したものを用意しました。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションによる作例

こちらがリアル・レゾリューションOFFで撮影した写真。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションによる作例
そしてこちらがリアル・レゾリューションONで撮影した写真。

拡大してご覧いただくとより分かりやすいですが、リアル・レゾリューションONにした写真の方が、文字板や橋脚の部分がしっかり解像していることが分かります。

RAWファイルのサイズが非常に大きい

リアル・レゾリューションはRAW形式での撮影にも対応していますが、RAW撮影時には4枚の写真をそのまま合成するため、RAWファイルの容量は通常撮影時の3〜4倍に跳ね上がります。

ちなみにK-1のRAWファイルの容量は最大で60MB(理論値)となりますので、リアル・レゾリューションを使うと単純計算で最大で240MBという、なんともまあ恐ろしい容量になります。4枚撮ったら1GB弱って…。

関連記事:3640万画素のPENTAX K-1で撮影したRAWファイルの容量ってどのぐらい?

実際のところ200MBを超える写真を見たことはないですが、一枚あたり150MB程度にはなります。

SDカードの選び方の記事でも触れていますが、これだけ一枚あたりの容量が大きくなると、容量の少ないSDカードではあっという間に容量を枯渇するだけでなく、SDカードへのデータ書き込みにも非常に時間がかかります。

よって、リアル・レゾリューションをガンガン使いたい方は大容量かつ書き込み速度の速いSDカードを用意することをおすすめします。

※SDカードの選び方については以下の記事も参考にしてみてください

https://www.08-note.com/dslr-sdcard/

なお、JPEGの容量については内部処理によって圧縮・最適化されるため、通常撮影時と変わりません。

三脚が必須

リアル・レゾリューションは4枚の写真を合成するため、少しでも撮影位置がずれると手ブレしたような写真になってしまいます。そのため、リアル・レゾリューションを使って撮影する場合は三脚が必須となります。

動きのある被写体には使えない

リアル・レゾリューションのもう一つの弱点が、被写体が動体である場合には使えないという点です。

実際に動体が入る状況でリアル・レゾリューションを使うとどうなるか、こちらの写真をご覧ください。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションによる作例

ちょっと分かりにくいので写真の赤丸部分で示していますが、人がいた場所には残像が変なノイズとなって残ってしまっています。

もう一つの例。夜景撮影では車のヘッドライトをアクセントに入れることが多いですが、リアル・レゾリューションを使うとどうなるでしょうか。実際に撮影した写真を使って比較してみましょう。

まずはリアル・レゾリューションをOFFにして撮影した写真。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションによる作例

そしてこちらがリアル・レゾリューションをONにして撮影した写真。

PENTAX K-1のリアル・レゾリューションによる作例

リアル・レゾリューションをOFFにした写真では車のヘッドライトが至って自然な色となっていますが、リアル・レゾリューションをONにした写真では、車のヘッドライトが緑が強く出て、不自然な写真になってしまっています。

※K-1には動体補正機能が加わりましたが、まだ試したことがないので、試したときにでも追記したいと思います。

まとめ

超高精細な画像を生み出すリアル・レゾリューション・システムは、K-1の高い解像力をさらに引き立てる、まさしく反則級の機能だといえます。

一枚あたりのファイル容量の増大(RAW撮影時)、三脚必須、動体には不向きといった欠点や制約こそありますが、特に風景撮影や夜景撮影でリアル・レゾリューションが絶大な威力を発揮することでしょう。

K-1のリアル・レゾリューション・システムを使って、ぜひ驚きの一枚を撮ってみてください(*´ω`*)

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