皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
トラベル三脚として愛用しているManfrotto befree GTには高性能なボール雲台(MH496-BH)が付属しています。
非常に優れた性能を持つ雲台ですが、縦構図を取った際に安定感に課題が生じていました。
カメラにL型プレートを装着すれば安定感は増しますが、MH496-BHにはアルカスイス互換ではない…ということで、アルカスイス互換への換装に挑戦してみました。
MH496-BHの問題点
ボール雲台としては高性能なMH496-BHですが、比較的に重たい機材を乗せた状態で縦構図を取ると、カメラが不意に前側に回転してしまうという問題が生じていました。
MH496-BHは重量が400g程度でありながら耐荷重10kgを誇り、ボールロック、パンロック、フリクションコントロールが装備されています。
3way雲台ほどではないにしろ使い勝手は比較的良いため、befree GTを使用する際にはお供として積極的に使っています。
恐らくこれはクイックシュータイプの三脚故の課題でもあるのですが、MH496-BHに重めの機材を乗せた際、カメラが前方に回転してしまうということがたびたび起きていました。
実際にPENTAX K-1 MarkIIとHD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WRにハーフNDフィルターを加えた重量級の組み合わせで縦構図を取った際、カメラとレンズが不意に回転してしまうという問題が度々生じていました。
クイックシュータイプの雲台を使い続けつつ、縦構図でも安定させるためにはカメラ側にL型プレートを搭載するのが効果的だと考えたわけですが、ここで新たな問題が生じてしまいます。
L型プレートはアルカスイス互換なのに対し、MH496-BHのクイックリリースクランプはアルカスイス互換ではないため、そのままではL形プレートを取り付けることができません。
アルカスイス互換の雲台に買い替えるかどうするか…と考えていたところ、クイックリリースクランプをアルカスイス互換対応品に換装することができるという情報を発見!
Link:【撮影機材】マンフロット「Befree」をアルカスイス互換化してみたよ! – フォトる?
そんなわけで、MH496-BHのクイックリリースクランプをアルカスイス互換の製品に換装しようということになったわけです。
MH496-BHのアルカスイス化に必要な道具
さて、MH496-BHをアルカスイス化するためには以下の工具が必要になります。
- アルカスイス互換のクイックリリースクランプ
- 雲台~クランプ間のネジ受け
- 六角レンチ(3mm)
- マイナスドライバー
まずは今回のメインディッシュとなるアルカスイス互換のクイックリリースクランプ。
アルカスイス互換のクイックリリースクランプはいくつかのブランドから発売されていますが、今回はManfrottoのボール雲台に取り付け可能なSUNWAYFOTO MAC-14というクランプを選択しました。
サイズ的にもbefree GTに付属しているクイックシュー(200PL-PRO)に適合しているのがありがたいところです。
MH496-BHは雲台とクランプの間に溝があり、そのまま取り付けると隙間ができてしまうため、別途ネジ受けも用意する必要があります。
六角レンチはクランプの着脱に3mm角の製品が必要ですが、クイックリリースクランプを購入した際に付属してくるので、別途購入する必要はありません。
マイナスドライバーはアルカスイス互換クランプに取り付けられたネジを外すために使用しますので、用意しておきましょう。(試していませんが、ネジ穴のサイズ的に10円玉が入るのでそちらでも外せるかも?)
MH496-BHをアルカスイス化する手順
道具がひとしきり揃ったところで、いよいよMH496-BHをアルカスイス化していきます。
ざっくり手順をまとめると…
- 付属のクイックリリースクランプを取り外す
- アルカスイス互換のクイックリリースクランプを装着する
という感じです。
付属のクランプを取り外す
まずはMH496-BHに取り付けられているクイックリリースクランプを、六角レンチを使って取り外します。
ネジ穴はクランプの上部にあります。
かなりしっかり締まっていますので、外す際はちょっとパワーが必要です。
ネジを回して、無事に取り外し完了です。
黒いネジはクランプを載せ替えた際にも使いますので、なくさないようにしましょう。(一応ネジ受けに同型のネジが付属していますが、互換プレートが黒なのでデザイン的にこのまま使用します)
アルカスイス互換のクランプを装着する
MH496-BHから付属のクランプを取り外したら、いよいよアルカスイス互換のクランプを装着していきます。
前述のとおり、今回はSUNWAYFOTOのMAC-14に換装していきます。
まずはMAC-14についているネジをマイナスドライバーを使用して取り外します。
ネジを取り外したら、MH496-BHにネジ受けを噛ませ、互換クランプを取り付けます。
ネジ受けは溝に合わせた形状となっているため、それに従って装着していきます。
あとは雲台付属のクランプから取り外した六角ネジを、互換クランプにしっかりと取り付けていきます。
ということで、MH496-BHに互換プレートを装着した姿がこちらです。
無事に完成しました。
まとめ
縦構図を取る際の安定感を高めるためにL型プレートを併用する際には、クイックリリースクランプがアルカスイス互換に対応している必要があります。
今回はMH496-BHのクイックリリースクランプを換装する方法を紹介しましたが、他のManfrotto製ボール雲台にも適用できる可能性がありますので、一つ参考にしていただければ幸いです。
ただし、クイックリリースクランプを交換するとメーカーの保証はおそらく受けられなくなるため、交換する際は自己責任でお願いします。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m